どこかを示す羊

とりあえず続ける雑記なブログ

住民を支配するには配慮も必要

今回は映画「ジャッジ・ドレッド」をみた


メガシティと呼ばれる街には古い建物と超高層ビルを合わせて8億人が住んでいる
街の大半はスラム街となっているようで犯罪が多発している
そんな犯罪に立ち向かうため
アニメ「サイコパス」みたいにモードが変えられる銃を持って戦う
ジャッジと呼ばれる警察官がいた
モードを変えられると言っても
弾の種類を徹甲弾焼夷弾に切り替えてくれるだけで
物理的な弾を発射してることには変わら無いんだけど。


その中でもとても強いドレッドが主人公
ジャッジをやってるドレッドが主人公だから「ジャッジ・ドレッド」なのだ
そのドレッドにジャッジになるための最終試験を受ける
新人の女性がつくことになった
その新人は人の心を読む力を持ったミュータントで結構活躍する
この新人が居なかったらとっくにやられてたと思うし

そんなドレッドと新人が
高層ビルで起きた殺人事件を担当することになった
ドレッドの類いまれなる観察力で被害者が違法薬物を使用していたと判断する
それを聞いたビルの警備員は
「ママ」と呼ばれるギャングの警告であることを悟って
ジャッジに告げる


ギャングに先手を打つため取引現場を襲撃することを計画し
見事制圧することに成功
新人の能力によって完全にクロである容疑者を発見し連行していくことにした
監視カメラでその様子を見つけたママは
ビルの防御装置を作動させジャッジを閉じ込め殺すことを宣言する
そこからジャッジとママの戦いが始まる

って話だった

ドレッドの抵抗してくる相手に対する容赦の無さと
新人にそれを強要するジャッジというシステムがこれでいいのだろうか?って考えさせられる
途中で新人が殺した相手に妻と子どもがいることがわかったシーンがあるけど
その後に新人が葛藤する場面が無いけどどうなったんだろ?
妻に告げる前に「もう来無いで」って言われて吹っ切れたのかしら?
TVの尺に合わせるためにカットされたのかな?


それよりも、ジャッジをビルに閉じ込めたママが住人に対しての命令が
人々を力で支配するためにはこういう配慮が重要なんだろうなと思った

それは、
「ジャッジを捕まえろ」でも無く
「ジャッジを殺すために協力しろ」でも無く



「部屋に入って廊下に出てくるな」


ってことだった
ママは1つのビルを全て支配している
それでも住人全員を支配するのでは無く
邪魔しない奴らはちゃんと放っておいてあげる優しさを持っていた

普通の極悪領主とかなら
「あいつらを捕まえないと今度はお前らの番だ!」って言いそうなものだ
まぁ、結局は中盤で1フロアを住人ごとぶち抜いてたけど。

そういう棲み分けをするのがうまくいくのかな?


へばな